塀の上
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作詞・作曲
作詞・作曲:今藤政貴
発表年
2024年
作者より
今藤政貴
なんらかの空間を仕切るために〝塀〟はあります。塀が境界を作っているのか、それ自体が境界なのか、ともかくそこにある物理的な境界は、たいてい、社会的あるいは心理的な境ともなっていて、それゆえ、ときとして自身の身の置き所としての塀の内・外が強く意識される場面もあります。ちょっとおもしろいのは物理的には塀の内なのに、社会的にとか心理的にとかはそちらが塀の外だったりすることです。考えてみれば、地球は丸いので大きい塀の内と小さな塀の内とに分かれているとも、その逆とも捉えることができますから、内・外ということにとらわれることはないのかもしれませんが、具体的にせよ、抽象的にせよ、そこには境界があって、AかBかというような選択が存在します。
ところで、塀は境界をあらわしていても、境界線ではありません。線と違って、高さと幅があるからです。だとすれば、A・Bのいずれも選ばずにいると、いつのまにか塀の上を歩くことになるんじゃないでしょうか。狭い上に高いから危なっかしく、居心地も悪いししんどいです。選ばなかったはずの塀の下が恋しくなります。けれども高いからおりるのも怖いし、なによりそれまでの歩みに、誇りらしきものもあります。
また、選択に迫られます。
というわけで、葛藤の曲を作ってみました。
※公演プログラムより転載


